ゲーミングデバイスを揃えよう【第一弾】モニター編
必須のゲーミングデバイスから、あったら便利なアイテムをご紹介していきます。個人差はありますが、購入する順番としてまずはモニター、次いでヘッドセット、あとは購入しやすい順に買っていくことをおすすめします。
そのなかでも今回は、ゲーミングモニターの選び方についてご紹介していきます。
ゲーミングモニターとは?
ゲーミングモニターとは、ゲームをより快適にプレイできるよう設計されているゲーム専用モニターです。通常の製品に比べてゲーミングモニターは、応答速度の速さや、残像感の少なさ、動作の滑らかさが格段に異なります。また、高解像度の製品も出ているため、キャラクターや背景が綺麗かつ見やすくなっているのも特徴です。
対人ゲームのような素早い反応が求められるゲームにおいては、特にその性能差がゲーム成績にも大きく反映されるため、デバイスの中では特にこだわったほうが良いものとして挙げました。
ゲーミングモニターの選び方
製品を選ぶ際のポイントはいくつかありますが、最も重要なのは「表示パフォーマンス」、次いで「モニターサイズ」です。これらを押さえておけば、おおかた製品は絞れてくるはずです。それでも決まらない場合に「パネル」「表面処理」も把握しておくと、決めるうえで役立つこと間違いありません!
1.表示パフォーマンス
表示パフォーマンスには、PC本体が1秒間に出力可能な映像回数を示す「リフレッシュレート」、グラボから出力された映像を表示するまでにかかる「入力遅延」、映像の残像を少なくする「応答速度」、映像を再現する画素の細やかさを示す「解像度」の4点があります。それでは具体的な性能と目安を4つに分けて説明していきます。
リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に出力可能な映像回数を示し、Hz数が高いほど表示回数も増加していきます。60Hzの場合、1秒に60回映像を表示しており、高ければ高いほど、滑らかな映像を楽しめます。
ゲーミングディスプレイであれば144Hz以上が主流です。PCゲームをする場合は144Hz以上がおすすめですが、PS4やNintendo Switchは最大60Hzまで、PS5は最大120Hzまでのリフレッシュレートに対応しているため、スペックが上回りすぎていても発揮できないためご注意ください。目安としてPS5であれば、144Hzほどの少し上の製品を購入することをおすすめします。
リフレッシュレートとフレームレートの違い
送信元が異なります。
リフレッシュレートが「ディスプレイに1秒間で出力可能な映像回数」に対して、フレームレートは「PCからディスプレイに1秒間で出力可能な回数」を示します。このように連動して機能するため、出力性能が低いほうに引っ張られてしまう点に注意が必要です。
入力遅延
出典:Amazon.co.jp
入力遅延とは、グラボから出力された映像をディスプレイへ表示するまでにかかる時間を示します。入力遅延が大きいほどラグが発生するので、特に反射神経を要する対人ゲームにおいては、不利になりやすいです。
購入する際の目安として、16ms以下が望ましく、32ms以上ともなればラグすぎて支障をきたすので避けるべきでしょう。
動作目安
・1~16ms …快適に遊べる
・16~32ms …ゲームに慣れていると違和感を覚える
・32ms以上 …ラグがあり過ぎてゲームに支障が出る
応答速度
出典:Amazon.co.jp
応答速度とは、モニターの色が別の色に移り変わるまでにかかる時間を示します。応答速度が速いほど色の切り替わりも早くなるので、キャラクターの出没のキレが良くなり、残像感が少なくなるので、「残像に攻撃をしていた」といったことも減ります。応答速度はmsで表され、1秒は1000msに相当します。一般的に、1ms以下のディスプレイが有利とされているので、1ms以下のディスプレイをおすすめします。2021年4月時点では、1ms未満の製品は少ないですが、1msの製品であれば多くそろっていますよ。
解像度について
解像度とは、画面内に表示されるドットの数を示します。ディスプレイ上の映像はドットの集合体となっており、数が多ければ多いほど精細で綺麗に、少なければ少ないほど荒くなりドットが目立ちます。
代表的なところで、FullHDと呼ばれる「FHD(1920×1080)」「WQHD (2560×1440)」「QFHD(3840×2160)」が挙げられます。解像度が高いほど、PC自体の性能も要されるので、動作処理が追い付かなければ、重くなったり、コマ落ちする場合があるため、PCスペックを踏まえ検討する必要があります。そういった理由から、ゲームをプレイするうえではFHDが一般的でおすすめです。
2.モニターサイズ
表示パフォーマンスに次いで重要なのはモニターサイズです。ゲームをするうえでのモニターサイズは24~27インチが一般的ではありますが、設置する場所に収まるか、着席時のモニターとの距離感から見て合っているのか……など、利用環境に合わせて変わってきます。
下記にサイズ別にまとめているので、設置先にあったモニターを検討してみてくださいね。なお、下記はあくまでディスプレイのサイズになり、さらにフレームのサイズが加わるので、設置先が狭めの場合は、実際に購入する製品のトータルのサイズもチェックしましょう。
区分 | インチ | 横サイズ | 縦サイズ | 備考 |
---|---|---|---|---|
やや小さい | 23型 | 50.83 | 28.63 | |
中間 | 24型 | 53.04 | 29.87 | 中でも一般的サイズです |
中間 | 25型 | 55.25 | 31.12 | |
中間 | 26型 | 57.45 | 32.36 | |
中間 | 27型 | 59.66 | 33.60 | |
やや大きい | 28型 | 61.87 | 34.85 |
3.パネル
ディスプレイに使われている液晶パネルですが、現在はTFT液晶が主流となっており、TFT液晶にはIPS、VA・TN方式の3種類があります。大まかにまとめると以下のような形になります。
駆動方式 | IPS | VA | TN |
---|---|---|---|
用途 | クリエイター向き | 映画鑑賞向き | ゲーム向き |
発色 | ◎ | ○ | △ |
コントラスト | ○ | ◎ | ○~△ |
視野角 | ◎ | ◎~○ | △ |
応答速度 | ○ | △ | ◎ |
リフレッシュ レート | 〇 | 〇 | ◎ |
価格 | △ | 〇 | ◎ |
IPS方式
出典:Amazon.co.jp
IPS方式とは、In-Plane-Switchingの略で、画質の良さ、視野角の広さに加え、発色が良く、見る位置による輝度・色調の変化が少なく安定しています。
その一方で、応答速度はVAとTN方式の中間にあたり、他の方式と違って、ばらつきが少なく安定しています。一方リフレッシュレートは、TN方式より劣り、VA式と並ぶくらいです。
そういった特徴から、イラスト・動画制作などクリエイター向きになります。ゲーム用途で使用する場合、色味の安定感や綺麗さに重きを置くのであればおすすめです。
VA方式
出典:Amazon.co.jp
VA方式とは、Vertical Alignmentの略で、コントラスト比が高く、特に黒色の均一性が高く、より純粋な色をはっきり再現する特徴を持ちます。応答速度は、白から黒への立ち下がり速度は速いものの、その反対となる黒から白の立ち上がりは遅く、さらに中間色は劣ります。
一方リフレッシュレートは、TN方式より劣り、IPS方式と並ぶくらいです。また、視野角はIPSに比べると狭い場合が多いですが、そこそこの広さを誇ります。そういった特徴から、映画視聴に向いていると言われています。ゲーム用途で使用する場合、暗部の表現を得意とするため、ホラーなど色調が暗めなゲームでは、世界観をより楽しめます。
TN方式
TN方式とは、Twisted Nematicの略で、低コストでありながら応答速度とリフレッシュレートが最も高い特徴を持ちます。VA方式同様、白から黒への立ち下がり速度は速いものの、その反対となる黒から白の立ち上がりは遅く、さらに中間色は劣ります。
ただ、最近では、中間色の応答速度を改善した性能のディスプレイも増えてきているため一概に言えません。黒の再現がVAに比べて明るく、少し白みがかった色味になるほか、見る角度で色が大きく変わる欠点を持ちます。
しかし、他のパネルに比べ応答速度が高いため、ゲームやスポーツ観戦向きといわれています。速度面のパフォーマンスを重視してディスプレイを選ぶ人がほとんどのため、ゲームにおいては、最もおすすめなパネルです。
4.表面処理
ディスプレイには液晶画面の表面処理を表す、光沢(グレア)液晶と非光沢(ノングレア)液晶の2種類あります。結論からお伝えすると、ゲームをプレイするうえでは、画面に映り込みにくく、目も疲れにくい非光沢をおすすめします。ですが、それぞれメリット・デメリットがあるので、以降で詳しく説明してきます。
光沢液晶
出典:Amazon.co.jp
光沢液晶とは、別名グレアと呼ばれ、その名の通りつやつやした光沢のある液晶画面です。発色が良く、黒色も鮮明に再現するため、画質が綺麗に映り込みやすいです。
その一方で、目が疲れやすくなり、つやつやしている分、画面に自分の顔や光などが映りこみやすかったり、傷つきやすいです。身近なもので、スマートフォンの液晶画面が光沢液晶にあたります。もしゲームをプレイするうえで、画質を重視する場合は光沢液晶のゲーミングモニターをおすすめします。
非光沢液晶
出典:Amazon.co.jp
非光沢液晶とは、別名ノングレアと呼ばれ、その名の通りつやがない液晶画面です。発色は全体的に少し白みがかっており、光沢液晶に比べると劣っています。その一方で、色が落ち着いている分、目が疲れにくいため長時間の作業向きで、つやがない分、画面に自分の顔や光が映り込みにくく、傷つきにくいです。もしゲームをプレイするうえで、長時間ゲームをプレイするなど、疲れにくさを重視するのであれば、非光沢液晶のゲーミングモニターをおすすめします。
おすすめディスプレイをご紹介!
ハイパフォーマンス重視のゲーミングモニター
【おすすめ1】BenQ ゲーミングモニター ZOWIE XL2746S
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 24.5型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 240Hz |
応答速度 | 0.5ms |
備考 | 激しいアクションにも対応した残像感を 最小限に抑えるDyAc+技術を搭載しています |
【おすすめ2】Acer ゲーミングモニター SigmaLine KG251QIbmiipx
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 23.8型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 0.5ms |
備考 | 描写遅れをなくすFreeSync技術を搭載、 液晶周りのフレームをなくした「ゼロ・フレーム」 デザインを採用 |
動作・コストパフォーマンス両立のゲーミングモニター
【おすすめ1】ASUS ゲーミングモニター VG249Q1R
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 23.8型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 0.5ms |
備考 | フレームレート低下を解消する FreeSyncPremiumに認定 画面の揺れやスミアを極限まで軽減する Extreme Low Motion Blur技術を搭載 |
【おすすめ2】ASUS ゲーミングモニター VG278QR
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 27型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 0.5ms |
備考 | G-SYNC対応製品として認定 入力遅延を極限まで抑えるGameFast入力技術を搭載 |
コストパフォーマンス重視のゲーミングモニター
【おすすめ1】Acer ゲーミングモニター SigmaLine KG241QAbiip
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 23.6型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 0.6ms |
備考 | 映像のずれを防ぐFreeSyncを搭載 眼精疲労防止のフリッカーレス・テクノロジー搭載 4段階で調整できるブルーライトシールド搭載 |
【おすすめ2】I-O DATA ゲーミングモニター GigaCrysta
出典:Amazon.co.jp
モニターサイズ | 21.5型 |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 0.6ms |
備考 | 映像のずれを防ぐFreeSyncPremiumを搭載 PS4、PS4Pro、Switchで動作確認済み |
ゲーミングモニターを購入してゲームをより快適にプレイしよう!
いかがでしたでしょうか?
ゲーミングモニターはゲームのパフォーマンスを上げるうえでも、快適にプレイするうえでも欠かせない重要デバイスになります。映像の乱れや遅延など大きく関係してくるのがモニターになるので、個人差はありますが、多くのプレイヤーが最も重視するデバイスといっても過言ではありません。
この記事を見て購入のヒントや後押しになれたら嬉しいです!
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