いとこ同士の結婚はできる?メリットやリスクを深掘り

いとこ同士の結婚はできる?メリットやリスクを深掘り
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「大人になったらパパと結婚する!」

なんて子供の頃に言ったことはありませんか?もちろん、父親とは結婚できませんが、それでは“いとこ”ならどうでしょう?

本記事では、いとこと結婚できるか否か、そして注意すべきポイントなどをピックアップしてお届けします。

いとこ同士の結婚はできる?

いとこ同士の結婚はできる?

好きになった人がいとこで、そのいとこも自分を好いていてくれて、お互いに結婚したいと思った時、結婚できるのでしょうか?

民法上では結婚は婚姻と呼ばれ、その民法にはこのように記載されています。

第734条【近親者間の婚姻の禁止】
① 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない。

② 第817条の9【実方との親族関係の終了】の規定により親族関係が終了した後も、前項と同様とする。

これをかみ砕いて説明すると、両親、子、祖父母、孫、兄弟姉妹、叔父叔母、甥姪とは結婚できませんが、いとことは結婚できます

4親等以上離れていれば、親族同士の婚姻は可能ということです。

ひと昔前の日本では、いとこ同士の結婚は珍しくありませんでした。

その理由は血統を絶やさないためであったり、親族同士の結びつきをより強固にする目的で結婚した例もあるほどです。

今一番有名な方でいうと、第99代 内閣総理大臣 菅義偉氏の奥方は、元々はいとこです。

以上のように、法律上ではいとことの結婚は可能ですが、では現代の日本において家族の反応や世間としてはどうでしょうか?

いとこ同士の結婚で注意すべきポイント

いとこ同士の結婚で注意すべきポイント

結婚は本人たちの意志があり、法律を犯していなければ何の問題もなく結婚していいですが、いとこ同士の結婚となるといくつか懸念点はあります。

まず、世間にどんな目で見られるか考える必要があります。

いとこ同士の結婚といえど、あたたかく祝福してくれる人もいれば、いとこ婚=近親相姦と思って奇異な目で見てくる人もいます。

法律上では問題ないので「周りにどう思われようが構わない」と思っても、その法律の内容すら知らない方も多くいるでしょう。

周囲の理解を得たいなら、地道に説明と理解を求めていくしかありません。

もし、いとこ婚が原因で嫌がらせが起きたら、親族や警察に相談する必要もあるでしょう。

そして次の懸念点は、両親や親族です。

身内同士で結婚すると親族関係が複雑になったり、両親や親族も周囲からおかしな目で見られるのでは?など、さまざまな理由で反対する人が出てくるでしょう。

また、親族同士の関係が良好か否かも、判断材料になってきます。

仲良しであればスムーズにいくかもしれませんが、仲が悪いようならひと悶着起きる可能性も。

これらの懸念点を解消しないまま、強行突破して結婚しても幸せな結婚生活は送れないでしょう。

せめて両親と親族の理解と祝福を得てから、結婚に踏み切るべきと言えます。

いとこ同士での結婚のメリット&デメリット

いとこ同士での結婚のメリット&デメリット

それでは実際にいとこ同士が結婚することによって生じる、メリットとデメリットをお伝えしていきます。

以下の内容をよく読んで、その結婚で2人とも幸せになれるか考えてみてください。

いとこと結婚するメリット

まず一番のメリットは、結婚相手の彼と気心が知れている点です。子供の頃からの付き合いなので、お互いどんな幼少期を過ごして、どんな風に生活を送ってきたか、ある程度分かりますよね。

他人同士の結婚だと、まずそのすり合わせから始めなければいけないので、いとこ婚ならスムーズに結婚生活を送れる可能性が高まります。

次に、人間関係が楽であること!結婚したら、嫁姑問題が起きたり、嫁ぎ先の家族の風習に合わせなければいけなかったり、実家の行き来が面倒などということが挙げられます。

一方いとこ婚なら、舅・姑は子供の時から知っている叔父・叔母であり、家事情も把握できていますし、お互いの実家にも気後れせず行きやすいですよね。

3つ目は、親戚が増えないこと。親戚が増えると、何かと面倒も一緒についてくるもの。いとこ婚は身内のみで完結するので、わずらわしく思うような親族は増えません。

いとこと結婚するデメリット

それでは反対にデメリットを考えると、先述でお伝えしたように周囲に理解されづらいことが挙げられます。

その次のデメリットは、生まれてくる子供の遺伝疾患リスクが高まること。必ずしもそうなるわけではありませんが、生理学的には近親交配をすると遺伝子の多様性がなく、病弱になりやすい子供が生まれる可能性が高まるといわれています。

また、実子に何の影響がなかったとしても、その次の世代に異常が見られるかもしれません。

最後のデメリットは、別れづらいこと。結婚生活が上手くいかず離婚したとしても、親族関係は変わらないので、完全に縁は断ち切れません。

顔を合わしたくなくても、親族の冠婚葬祭などでどうしても会う場面が出てきます。

いとこ同士の結婚についてよく考えよう

いとこ同士の結婚についてよく考えよう

いとこ婚について、さまざまお伝えしてきましたが、結局一番大切なのは2人の気持ちです。

いとこ同士でも、どうしても結婚したいと思ったのは並々ならぬ覚悟があったからでしょう。

2人の気持ちを止める権利は誰にもありません。けれど、出来ることなら周囲に祝福されたいと思っているはず。

そう願っているなら、この結婚は本当にするべきなのか、周囲をどう説得すればいいのか、2人でよく考えて新たな道を歩めるといいですね。

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