お花摘みに行くとはどんな意味?理由や由来について解説

お花摘みに行くとはどんな意味?理由や由来について解説
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日本語には、直接それと言わずに、暗に表現する言葉がたくさんあります。

それは相手を不快にさせない配慮や、隠語を使うことで共通認識を高める効果などがあります。

今回はその隠語の中でも「お花摘み」について、深掘りしていきます。

「お花摘み」とはどんな意味?

「お花摘み」とはどんな意味?

お花摘みとは、女性がトイレに用を足しに行くことを指します。

使い方は以下の通りです。

「ちょっとお花摘みに失礼します」

「お花摘みに行ってきます」

この「お花摘み」と聞いて、初めて聞いた方は「一体何のこと?突然花を摘みに行くなんて」と思ったことでしょう。

ちなみにお花摘み以外にトイレに行くことを示す隠語として、番号を言うパターンもあるようです。特に飲食店で使われることが多く、「3番に行ってきます」「8番失礼します」といった具合です。

飲食店で露骨にトイレに行くことが客に聞こえると、不愉快な思いをさせてしまうので、このような隠語が使われるようになったのでしょう。

それでは、お花摘みの由来はどうなのでしょうか?

お花摘みと呼ぶようになった由来や理由について

お花摘みと呼ぶようになった由来や理由について

諸説ありますが、最も有力な説で元々は山岳用語だったそう。女性が山の中で用を足す姿がまるで花を摘んでいるように、しゃがんでいる姿からきているそうです。

もしくは、「トイレをする」というのが直接言うのが恥ずかしかったため、「花を摘んできます」と理由をつけて、用を足していたのかもしれませんね。

男性の場合はお花摘みではなく「キジ撃ち」

男性の場合はお花摘みではなく「キジ撃ち」

反対に、男性がトイレに行くことを示す隠語として、「キジ撃ち」というのがあります。

これも山岳用語からきているもので、男性の猟師が藪の中に潜みながらキジを撃つ姿に似ていることから由来しているそうです。

使い方としては「ちょっとキジ撃ってきます」のように使用します。

ですが、「お花摘み」より「キジ撃ち」の方がマイナーな言葉で、聞き馴染みのない方もいるでしょう。

日常のシーンにおいて、お花摘みの方がトイレに行くことをマイルドに伝えているように聞こえるため、一般に広まっていったのでしょう。一方、キジ撃ちは非日常的な感じがあり、あまり一般に浸透にしなかったのではないでしょうか。

また、キジ撃ちは主に山岳用語で使用されており、一般的に使用されることは少ないです。

お花摘みを正しく理解しよう

「お花摘み」の意味や由来、男性のお花摘みを指す言葉「キジ撃ち」に関しても解説しました。

「お花摘み」は日常ではなかなか使用しませんが、例えばマナーが重視される場面や目上の方がいる場面などで活用するといいでしょう。

「お花摘み」を正しく理解して、スマートな会話を心がけましょう。

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