目指せ多肉女子!多肉植物の種類と楽しみ方・増やし方を初心者向けにご紹介
多肉植物って何?
多肉植物は葉や茎に水分を蓄えられる植物で、葉っぱがぷくっと肉厚なのが特徴です。
多肉植物は世界に数万種類あると言われ、世界中に多肉マニアが存在するほどの人気です。
日本でもインテリアとして人気が高まっており、インテリアショップやホームセンターなどで販売されています。
最近では100円ショップなどでも販売されているので、意外と身近にある植物になりました。「多肉女子」と呼ばれるマニアも増え、植物好きな女性の中でも人気が高まっています。ちなみにサボテンさんも多肉植物の一種です。
多肉植物の種類
多肉植物は形・色・大きさなど、様々な種類が存在します。それらに近い品種を総称して○○属と呼びます。ここでは人気の高い多肉植物達を紹介します。
セダム属
セダムは種類も多く、色鮮やかで育てやすいことから多肉植物好きの中では人気の品種です。
日本でも万年草(マンネンソウ)と呼ばれていて、道端やコンクリートの隙間から自生しているのもよく見かけます。夏近くになると黄色い花を咲かせている品種もありますね。とても可愛い多肉植物です。
セダムは基本的に育てやすい品種ではありますが、日当たりが悪いと徒長(茎が伸びる)してしまうこともあるので、日の当たる明るい日陰で育ててあげるのがオススメです(品種による)。
【オススメの品種】
・カメレオン
・アラントイデス
パキフィツム属
パキフィツムは丸みを帯びた葉と淡い色が特徴のメキシコ原産の多肉植物です。葉さしや挿し木などで簡単に増やせるので、育てるだけではなく増やすという楽しみ方もできます。
パキフィツムは夏場が成長期ですが湿気に弱いので、水の上げすぎや湿気の多い環境には置かないように心掛けましょう。また、最初は低く育ちますが成長すると上に伸びてくるので、葉の重さで折れないように間引くなど調整が必要です。
【オススメの品種】
・パキフィツム・フーケリー
パキフィツム・ベビーフィンガー
セネシオ属
セネシオ属はグリーンネックレスのような、つる状の茎に丸い葉がついているものや三日月状に伸びる葉が特徴的なタイプなど、同じセネシオ属といっても全く形が違うものが多いです。
セネシオ属の原産地はアフリカ・マダガスカルなどですが、耐暑性・耐寒性ともにあまり強くなく湿気にも弱いので、風通しの良い明るい日陰で育てることをオススメします。
【オススメの品種】
・マサイの矢尻(セネシオ クレイニーフォルミス)
・七宝樹(アルティラックス)
ハオルチア属
ハオルチアは多肉植物の中でも、とても人気の高い品種です。その理由のひとつが見た目の美しさ。
透明感のある葉がまるで宝石のようで、性別問わず人気です。ハオルチアは葉が固くてシュッと伸びる葉が特徴の「硬葉系」と、柔らかくて窓と呼ばれる半透明の葉が特徴の「軟葉系」の種類があり、どちらもマニアが多く存在しています。
美しい形に育てるには葉全体に日光を当てる必要があるので、風通しの良い日向がよく当たる場所で育てるようにしましょう。ただし、真夏の直射日光には弱いので夏の休眠期をもうけることも必要です。
多肉植物の中では、中級者ぐらいの方にオススメの品種です。
【オススメの品種】
・玉扇
・万象(マウガニー)
アガベ属
多肉植物の中でも堅い葉が特徴のアガベ。アメリカ南部や中央アメリカが原産地で暑さ・乾燥・寒さに強く、多肉植物の中でも育てやすいほうに入ります。
アガベはもともとアメリカの暑い地域に自生していた植物なので、日当たり・風通しがよく湿気の少ない場所が最適です。雨にあたりすぎると根や葉が痛むことがあるので、その点も注意して置き場所を考えましょう。
水やりの頻度も土が乾いて鉢が軽くなってきたタイミングでOK。乾燥に強いので、多少水やりを忘れても育ちます。そういった点も初心者が育てやすい多肉植物と言えます。
【オススメの品種】
アテナータ
コノフィツム属
多肉植物の中でも「カタチがカワイイ♡」と人気のコノフィツム属。そのニョキッと生えたかわいらしいフォルムから愛好家も多い多肉植物です。
コノフィツムのニョキッと生えている芽の部分ですが、実は単幹と呼ばれる葉っぱです。
形は「丸形」「鞍形」「足袋形」と3つに分類されていて、品種によって異なります。また色も緑色・褐色・クリーム色など様々あり、季節になれば白やピンクの可愛い花を咲かせるので女性にも人気というわけです。
ただし、コノフィツムは夏が休眠期で冬が成長期という、他の多肉植物とは違った育成サイクルです。ある程度植物育成に慣れた方にオススメの多肉植物と言えるかもしれません。
【オススメの品種】
ブルゲリ
日傘
リトープス属
リトープスはコノフィツムのような可愛らしいフォルムが印象的ですが、2つの丸っこい葉の真ん中から、さらにニョキッと葉が生えてくる特徴のある多肉植物です。
コノフィツムと同じく「メセン(女仙)類」と呼ばれる多肉植物で、色も緑・茶・灰色・白など様々あり、今でも品種改良が盛んに行われています。
リトープスも成長期は11月~4月頃なので、夏の休眠中は完全に断水するなど工夫が必要です。上手く育てば秋ごろから花をつけることもあるので、11月ごろからはしっかりと日光に当てて栄養を補給してあげましょう。
【オススメの品種】
・紅大内玉(べにおおうちぎょく)
・ボルキー
多肉植物の楽しみ方
見て育てて楽しい多肉植物の愛で方や楽しみ方をお伝えします。
ただただ可愛いさを感じる
多肉植物はフォルムがとっても可愛いので、お家の中にいるだけでついつい話しかけたくなります。
また見た目の可愛さはもちろんのこと、ぷにっとした触感の品種もあるので、観たり触ったりしながらただただ多肉植物の可愛さを感じてみましょう。
多肉植物のギャップ萌えな花を楽しむ
種類によって差はありますが、基本的には2~6月ごろの休眠後から花を咲かせてくれます。
品種によって咲き方が独特なので、色々なパターンを楽しむことができます。しかも多肉植物の花はとても可愛いので女性にも人気です。まるっとした多肉植物に咲く花のギャップ萌えがたまりません。
寄せ植えで自分流にアレンジ
多肉植物と言ったらやっぱりコレ!「寄せ植え」です。
おしゃれな鉢やクリスマスで使うリースを利用してアレンジします。
もちろん一般的な鉢植えでもOK。多肉植物の色と形に合わせてアレンジしながら、自分好みの寄せ植えを作ってみましょう。
作るときのコツは「成長したときにどうなるか」をイメージすること。可愛いからといってなんでも詰め込みすぎると、成長したときにボリュームが出すぎてしまい収拾がつかなくなってしまうことも……。
なので、初心者の方はまずは小さいサイズで始めてみることをオススメします。色々な種類の多肉植物を植えてどう成長していくかを観察し、そのあとに寄せ植えの構成を考えると上手くいきやすいです。
多肉植物は寄せ植えや陶器の鉢と組み合わせたアレンジなど、インテリアとしての人気が高まっています。
おしゃれ部屋のインテリアアイテムとして取り入れてみてはいかがでしょう。
多肉植物を買う時のポイント
元気のある個体を選ぶ
多肉植物に限らず、植物を買う時に気を付ける点は、個体が元気かどうかということ。
株元の葉が枯れたり変色したりしているもの、葉にハリがないものはあまりオススメしません。また売り場の環境によっても個体に影響が出てくるので、あまり日の当たらない場所で販売されている場合も注意が必要です。
伸びすぎていないものを選ぶ
多肉植物は一見そのまま大きくなるように思いますが、セダムのように成長すると上に伸びる種類があります。あまり成長していない個体を育てたい場合は、苗が伸びていないものを選ぶようにしましょう。
子株がある苗もオススメ
育てるだけでなく、増やしたいという方には子株ができている苗もオススメ。大きめのハオルチアなどは子株ができていることもあるので、チェックしてみましょう。
害虫チェック
植物全般に言えますが、コナジラミやハダニなど害虫がついていないかを必ず確認しましょう。
害虫がついたまま自宅へ持って帰ると、他の植物にも影響が出てしまい、最悪の場合大事に育てた植物が全てダメになってしまう……なんてこともあります。植物を買う時の害虫チェックは必須です。
多肉植物の育て方
愛着を持って選んだ多肉植物を長く楽しみたいですよね。
多肉植物を育てるためのポイントをまとめました。
日当たり
多肉植物は暑さに強いものが多いですが、直射日光が苦手な品種もあります。
基本的には、太陽の光がほどよく当たる風通しの良い場所で育てることをオススメします。ただし、品種によって好みの環境が異なるので、好みの環境を調べてから育てるようにしましょう。
水やりの頻度
多肉植物の多くは乾燥を好みます。表面の土が乾いて、鉢の中の水分がある程度なくなった時点であげるようにしましょう。
鉢の中の水分の状態は鉢を持ち上げた時に軽いか重いかで判断できるので、日頃から鉢の重さを感覚で覚えておくと良いです。
棒を挿して確かめるなども可能ですが、根に傷がつくこともあるので注意が必要です。
植え替え
植え替えのタイミングは1~2年に一度でOK。多肉植物が大きくなりすぎた時や逆に成長が止まってしまった時などに行います。
以下のような植え替えサインがあるので、日頃から観察しておくようにしましょう。
・鉢底から根が出てきた
・鉢から取り出すと根がびっしり生えていた
・下葉が枯れてきた
・茎から気根と呼ばれる細い根が生えてきた
など
多肉植物も生き物です。窮屈だと元気が出ないので、伸び伸び育つ環境を整えてあげましょう。
増やし方
多肉植物の増やし方は4つ。それぞれ特徴があるので好みに合わせて選びましょう。
①葉挿し
葉挿しとは、多肉植物の葉を使って増やす方法です。
多肉の葉を土の上にのせておくだけで根が生えてくるのでとっても簡単。初心者の方にオススメの方法です。
ただし、全ての葉から芽が出るとは限らないので、複数枚用意しておくと良いでしょう。
②株分け
株分けとは、多肉植物の親株から派生した子株を使って増やす方法です。多肉植物は大きくなると子株が沢山できるので、その子株を切り離して新しい鉢に植えるだけで増やすことができます。ハオルチアなどは比較的子株ができやすいので、チャレンジしてみると良いでしょう。
③挿し木
多肉植物でも挿し木ができます。伸びてきた茎をカットして、上部に葉を少し残した状態でカットした部分を乾燥させます。数日して茎から発根したら土へ植えます。
④種を植えて増やす
多肉植物は他の植物と同様に種を植えて増やすことができます。
ただし、挿し木などと比べ成長が遅く、発芽しないこともあるので効率よく増やしたい場合には不向きです。
とはいえ、種から育てることで愛着も湧くので育てる方の好みに合わせてチャレンジしてみましょう。
まずは自分の好きな多肉植物を育ててみよう!
多肉植物は世界中に数多くの品種があり、その独特のフォルムから愛好家も多い植物です。
実際に育てるとなると何を育てようかなと迷うかもしれませんが、まずは自分の好きな多肉植物を育ててみましょう。もちろん育て方が難しく上手くいかない時もありますが、それもまた経験です。
ある程度慣れてきたら、寄せ植えや株分けなどにチャレンジしてみましょう。多肉植物をより楽しむことができますよ♪
関連記事